「骨がないので、インプラントはできません」と言われたら——診断が分かれる理由と、次に確認すべき3つのこと

結論から言います。「骨がないからインプラントは不可能」という診断は、多くの場合「その医院で行える治療の範囲では難しい」という意味です。 骨を造成する方法や、頬骨に固定するザイゴマインプラントなど、骨量が少ない場合の選択肢は存在します。医院によって対応できる術式が異なるため、診断が分かれることは珍しくありません。

※本記事は一般的な情報提供を目的としています。個々の治療可否は、精密検査に基づく歯科医師の診断が必要です。

ベージュのフレーム入りヘッダ。RESTLUXE DENTARIAのロゴと、日本語の見出し『骨がないので、インプラントはできません』と副題が入る紹介ページのイメージ。
目次

なぜ医院によって「できる・できない」が分かれるのですか?

インプラント治療は、あごの骨にチタン製の人工歯根を固定する治療です。骨の量が足りない場合、標準的な術式では固定が難しくなります。

ここで医院ごとの差が出ます。

  • 骨を増やす処置(骨造成)に対応しているか
  • 骨の少ない部位を避けて設計する術式(All-on-4など)に対応しているか
  • 上あごの骨がほとんどない場合に、頬骨へ固定するザイゴマインプラントに対応しているか

つまり「できない」は、あなたの口腔についての最終的な結論ではなく、その医院の選択肢の中での結論である場合があります。

院長より
実際に、友人の歯科医師からの紹介で来院された方のレントゲンを確認すると、従来のインプラント治療では難しい骨量でした。そこで、ザイゴマインプラントとテリゴイドインプラントという選択肢をご説明しました。「噛みたい」——高い山の頂に鎮座するような、その心からの強い希望を共に叶えるべく、治療を決断するお手伝いをすることになったのです。

放置するとどうなりますか?

歯を失った部分の骨は、噛む刺激がなくなることで少しずつ痩せていきます(骨吸収)。

重要なのはここです。

骨は、待っていても増えません。 時間の経過とともに、選択できる治療法は段階的に少なくなっていきます。「様子を見る」という判断が、選択肢を狭めることがあります。

だからこそ、現状を正確に知ることが第一歩になります。治療をするかどうかを今決める必要はありません。現状を知ることと、治療を決断することは、別の話です。

セカンドオピニオンでは何を確認すべきですか?

次の3つを確認してください。

  1. 診断の根拠はCT撮影か。 骨の立体的な量と質は、レントゲンだけでは正確に分かりません。CTに基づく診断かどうかを確認してください。
  2. 骨造成・ザイゴマ等の選択肢を扱っているか。 選択肢を持たない医院では、選択肢の説明もされません。
  3. 1本単位ではなく、口腔全体の設計を見ているか。 噛み合わせ全体を考慮しない治療は、長期的に別の場所へ負荷を移すことがあります。

院長より
私が最初に確認するのは、「何がボトルネックになっているか」です。次に、診察した時点から見た、過去と未来のヒストリー——これまで口の中で何が起きてきて、このままだとこれからどうなっていくのか。そして最後に、「これで本当に治療を最後にしたい」という強い気持ちがあるかどうか。この3つです。

よくある質問

年齢が高くても治療できますか?

年齢そのものよりも、全身状態と骨の状態が判断材料になります。高齢の方でも治療できる場合がありますが、持病や服薬状況によっては治療できない場合もあります。診察のうえで個別に判断します。

費用はどのくらいかかりますか?

骨量が少ない場合のインプラント治療は自由診療(保険適用外)です。費用は骨の状態と治療範囲によって大きく異なるため、当院では精密検査の結果をもとに、治療計画と費用を事前に書面でご説明しています。

治療にはリスクはありますか?

あります。外科手術を伴うため、術後の腫れ・出血・感染、上顎洞への影響、神経の損傷による知覚異常、インプラントと骨が結合しない場合などが挙げられます。リスクの内容と発生の可能性は口腔の状態により異なるため、治療前に、個別に書面でご説明します。


現状を整理したい方へ

大川歯科医院 / RESTLUXE DENTARIA(群馬県太田市)は、1983年開設の歯科医院を母体とし、厚生労働省より再生医療等提供機関(第2種・第3種)の認定を受けています。骨量が少ない難症例のご相談に対応しています。

※無理に治療を進めることはありません。まずは現状を整理するだけでも構いません。


監修: 大川 孝平
RESTLUXE DENTARIA 太田駅前医科歯科クリニック代表 / 大川歯科医院 理事長
東京歯科大学卒。IDIA アメリカインプラント学会 認定医・専門医・指導医。日本再生医療学会 正会員。日本口腔再生治療協会 理事。
(最終監修日: 2026年7月24日)

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