10代から始める歯科矯正治療
あなたの笑顔をどう思いますか?
ご自分の笑顔に自信はありますか?ご自分の歯や口元の容貌について意識したことはありますか?笑うときに自分の口を手で隠したりしていませんか?矯正治療はあなたの口元を改善して自信を回復させてくれます。
矯正歯科治療で笑顔と自信がよみがえります。
どの年齢の人であれ、美しく整ったまっすぐな歯は素敵で、自信をもって気持ちよく笑うことができます。
通常は10代の前半でマルチブラケット装置をつけはじめます。
矯正治療を受ける患者さんの平均年齢は10~14歳で、永久歯が生えそろった頃です。10代の患者さんはカラフルな矯正用のカラーゴムを使って、矯正治療期間を楽しんでいます。マルチブラケット装置をつけていてもマウスガードで保護すればスポーツやほかの課外活動に参加できます。
あなたの咬み合わせは大丈夫ですか?
不正咬合とは咬み合わせがずれている状態を表す矯正用語です。咬み合わせがずれていると顎の関節に異常を感じることがあります。不適切な咬み合わせだと歯が不均等に削れてしまいます。矯正治療を行うと悪い咬み合わせが改善され、歯を正常な状態に治してくれます。
歯がよじれてませんか?
歯が不揃いだったり、歯と歯の間に不均等な隙間が空いていると自信をもって笑えなくなります。こういう歯の状態だと口腔内を清潔の保ち食べ物が詰まったりすることを防ぐことが難しくなり、虫歯や歯周病になる確率が高くなります。上顎前突(出っ歯)や反対咬合(受け口)や交叉咬合は咬み合わせの問題を引き起こします。咬み合わせがずれていると、ある種類の食べ物を咬むのが大変になります。突出した歯は欠けたり割れやすくなります。
マルチブラケット装置について
マルチブラケット装置はブラケットを使用します。ブラケットは歯に接着して矯正用ワイヤーを通すためのものです。ブラケットはメタル、プラスチック、またはセラミック製のものがあります。セラミック製はメタルに比べて目立たないのですが壊れやすい欠点があります。プラスチック製のブラケットは透明または歯に近いものですが、次第に汚れが目立ってくる傾向があります。メタル製は最も丈夫ですが、目立ちます。ブラケットを歯の裏に接着して、表からは目立たないようにする矯正方法もあります(舌側矯正装置)。ブラケット接着用の最新の接着剤はフッ素徐放性のものがあり、矯正治療中に歯のエナメル質変色するのを防いだり、また虫歯予防をしてくれます。ワイヤーは熱で活性化するニッケルチタン合金が多く用いられ、ワイヤーが口の中の温度になると効率的に歯を移動させます。最近では患者さんのお好みに応じてカラフルなカラーゴムもあります。
矯正治療の詳しい治療ステップは?
歯のカウンセリング&検査
- 歯と体の健康状況を知るための問診を行う
- 矯正治療にかかわる問題を診断する
- 歯の石膏モデルを作る
- 顔と歯の写真を撮影する
- 口と頭のレントゲン写真を撮影する
治療
- 口腔内検査と歯のクリーニングをする
- 矯正を始める前に治した方がよい歯の治療を行う
- マルチブラケット装置をつける
- 必要ならヘッドギアー等の付加価値をつける
- ワイヤーを調整して歯に圧力をかける(2~6週間ほど)
- 歯の定期健診とクリーニングを続ける(6ヵ月ごと)
保定期間
- リテイナーを装着して歯の新しい位置の保持、また周囲の組織を安定させる
- 6ヵ月ごとに歯の検診を受ける
- 定期的に歯並びのチェックを受ける
子供のための矯正歯科治療
あなたのお子様の笑顔は
アメリカ審美歯科学会の報告によると、99.7%のアメリカ人は笑顔は大切な財産だと思っています。アメリカでは矯正歯科治療が一般に普及しています。歯並びは容貌を良くするだけではなく、健康面も向上させます。
保護者の方はお子様の笑顔を見るのは何よりも嬉しいことでしょう。あなたのお子様の笑顔を大切に守るために、早めに一度矯正歯科治療の必要があるかどうか調べられてはいかがでしょうか?
歯の口腔衛生の習慣を教えましょう。
お子様の乳歯が出てくる1歳ぐらいの時期までに、かかりつけにふさわしい歯科医院をみつけましょう。お子様には口腔衛生の大切さを早い時期から教えることはとても重要です。
定期健診の目的で来院することで、お子様の健康的で輝く笑顔が育まれます。また早期の矯正歯科検診も実施します。
7歳までには矯正歯科の検診を受けましょう。
保護者として、お子様が一生涯健康に、そして素敵な笑顔でいられるようにと希望されていることと思います。お子様が素晴らしい笑顔の恩恵を受けられるようにするために、7歳までにお子様の矯正歯科検診を受けるようにしましょう。
早期に検診を受けることによって、歯の生え方に応じて起こりうる潜在的な問題や、顎の発達の状況をチェックすることができます。子供の発育はとても速いので問題が深刻になる前に治療を受けることが肝心です。矯正歯科の観点から調べることは下記の通りです、
- 顎の発育状況
- 前歯の突出程度
- 永久歯の発育状況
- かみ合わせの問題
- 悪習癖の有無
- 笑顔の評価
お子様の咬み合わせは大丈夫ですか?
子供の骨や筋肉は早く成長するのでかなり早くから顔の特徴が現れます。不正咬合は矯正歯科の専門用語で、歯と顎のバランスが取れていない状態のことをいいます。幼少期でも、歯や歯茎のバランスがとれていないと顎の関節に違和感を感じることがあります。
早期に矯正歯科治療を受けることが重要な状況は次の通りです。
- 歯のバランスが不均衡
- 出っ歯(上顎が大きく下顎が小さい)
- 受け口(上顎が小さく下顎が小さい)
- 前歯の咬み合わせが反対(交叉咬合)
- 前歯が咬み合わせが深い
- 前歯が咬んでいない(開咬)
- 乱杭歯
- 乳歯が早期になくなったか遅くまで残っている
- 歯軋り、歯を食いしばる
- 物を飲み込む時に舌を歯に押し付ける癖がある(舌癖)
- うまく咬めない
- 口呼吸をする
- 親指をしゃぶる(指を口の中に深く入れて上顎に押し付けて前に押し出すようにしてしゃぶる)
早期の治療にはどういうメリットがありますか?
永久歯への生え変わりの途中段階では、まずブラケットを装着するかどうかが症状によって判断されます。通常、永久歯が生え変わった後にマルチブラケット装置を装着します。
早い時期に矯正を行うと、お子様の顎のバランスが良くなり容貌も改善されます。早期に問題を発見することは、後に永久歯が生えてから治療を行うよりも治療期間も短く、費用を少なくてすみます。治療内容は下記の通りです。
- ブラケットを装着する
- 咬み合わせを治すために輪ゴムを装着する
- 顔と顎の筋肉をトレーニングするため固定式、取り外し装置を着用する
大人のための歯科矯正治療
どうして大人が矯正治療を受けるのでしょうか?
99.7%のアメリカ人は美しい健康的な笑顔は重要な財産だと考えています。また、アメリカ矯正学会は推定75%の人々が矯正をすることはとても有意義だと述べています。矯正歯科治療を受けている患者さんのうち20%以上の人たちが大人の方です。どうしてでしょうか?
矯正歯科治療は子供だけのものではありません
大人が矯正歯科に来院する理由は、子供の来院理由同じくらいたくさんあります。子供の頃から歯並びに問題があったが大人になって初めて矯正のために来院するケース、子供時代に矯正をしたが大人になってまた歯並びが悪くなったので再度矯正しているケースもあります。また歯を失うと残存している歯の位置がずれてくる原因になるので、歯周病患者の方には歯を健康な骨で支える位置に動かすことをお勧めします。矯正歯科外来では目では見えない矯正方法も含めて、様々な治療オプションを用意しております。
あなたの笑顔を改善して自信を回復しましょう
矯正歯科治療のメリットはいろいろあります
- 顔かたちの均等が整う
- 咬み合わせが改善され、食べ物が咬みやすくなる(胃腸障害も改善)
- 歯並びが整うので歯が磨きやすくなる
- 歯茎や歯を支える骨の健康が増進する
- 口元のコンプレックスが解消し自信が回復する
Q&A
Q:矯正治療ってなんですか?
A:矯正治療とは、顎の位置や顔の骨、歯の位置を正しい位置にする専門の治療方法です。
Q:矯正は痛いと聞いていますが?
A:矯正治療を初めて装着し、歯科医師がワイヤーの調節を行うたびに痛みを感じるかもしれません。痛みの状態によって歯科医師は鎮痛剤を飲むことを勧める場合がありますが、通常なら痛みは2~3日で治まります。
Q:どれくらいの期間、矯正装置を着けているのですか?
A:装着期間を決定するにはいくつかの要素があります。不正咬合の場合、歯や歯肉、周囲の骨の健康状態、年齢等です。一般的に治療期間は1年から3年の間です。
Q:ほかの装置を使うことがありますか?
A:歯科医師が患者さん一人一人の状況に応じて治療計画を立てます。マルチブラケット装置の他に、ゴムやヘッドギア、リテーナーといった装置を装着することがあります。
Q:装置の装着時に何を食べてもよいのですか?
A:キャラメルのように歯にくっつきやすいもの、ナッツ類や硬いせんべいなどは避け、氷を咬むこともやめましょう。果物や生野菜の硬いものは矯正装置を壊してしまうおそれがあるので、細かく切って食べるようにして下さい。
Q:口腔衛生はどうして大切なのですか?
A:矯正治療中は歯の表面に白いシミのようなものがついたりして虫歯を引き起こす原因になります。最新の研究報告によると歯のエナメル質の侵食と虫歯は定期健診によるクリーニング、フッ素の塗布、バランスのとれた食事、自宅での口腔衛生によって防ぐことができるとしています。歯や歯茎を清潔に保つには日常の努力が必要です。
矯正治療はチームワークです!
矯正治療は患者さん、歯科医師そして歯科衛生士の三者がチームとなって行うと考えてください。先生や衛生士さん指示をきっちり守ることで矯正治療がとても満足がいくものとなります。費やした時間が無駄でなかったと感じられるはずです。あなたやあなたのお子様の人生に美しい笑顔を!
矯正歯科外来

矯正歯科医
荒川 啓太郎
歯科医師国家資格免許
日本矯正歯科学会 会員
日本顎変形症学会 会員
日本口蓋裂学会 会員
矯正歯科博士号取得
掲載論文
【Micro-and Nanostructural Characteristics of Rat Masseter Muscle Entheses】
Journal of Hard Tissue Biology28[4](2019)365-370
好きな言葉
「為せば成る。為さねば成らぬ、何事も。成らぬは、人の為さぬなりけり」
来院される患者様へメッセージ
お子様から大人の方まで、歯並びに関する悩みをご相談ください。